〔上毛新聞S57(1982).8.17〕優勝争いに食い込むか月夜野ク

優勝争いに食い込むか月夜野ク 

 第24回全日本男子実業団ホッケー選手権大会はあかぎ国体リハーサル大会として、20日から四日間、利根郡月夜野町ホッケー場で開かれる。
 大会には全国から27チーム選手485人と、役員、競技役員、補助員など計千人が参加。
町では上牧、湯宿、猿ヶ京の温泉に宿泊させ、弁当には国体標準弁当を用意するなど歓迎体制を整えているが、役場職員143人だけでは手が足らず、町農協や新治村役場からも応援を求めるほどだ。
 開会式は20日午前9時からで、月夜野一中、利根商のブラスバンドが式を盛り上げる。選手宣誓は月夜野役場チーム主将の石坂和利選手。
 組み合わせを見ると、Aゾーンは前年まで6年連続優勝のマツダオート広島(広島)と、三菱化成四日市(三重)が勝ち上がりそう。Bゾーンは三菱化成黒崎(福岡)と飯能市役所(埼玉)がシードされている。前年2位、びわこ国体優勝の滋賀県文化体育事業団は国体後解散して、エントリーしていない。
 本県からは月夜野町役場がBゾーンに入っている。同チームは昨春結成されたばかり。ホッケー経験者は一人きりという即席チームだが、島根のリハーサル大会では一回戦で三菱化成水島を3-1で、二回戦は藤野金属(京都)を6-0で破ってしまった。準々決勝で優勝チームのマツダオート広島に0-6で敗けたものの、選手が得た自信は大きく、毎日のナイター練習で実力もメキメキついている。優勝争いの一角に食い込むことが期待される。

上毛新聞 昭和57年(1982年)8月17日
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