あかぎ国体・秋季大会 風に向かって 競技の展望 ベスト4が当面の目標
アイスホッケーに比べ一般になじみが薄く、競技人口も少ない。本県勢は四チームとも男子は利根商、女子は群女短大付のOB、現役が中心となって編成されている。成年男子が利根商OBに補強選手、少年男子は同校単独、女子は利根商と群女付のOG、少年が両校生徒の混成チーム。
上毛新聞 昭和57年(1982年)8月22日
出場チームは各種別とも10。最も期待が持てるのが少年男子。インタハイでは二回戦で敗退、16位に甘んじたが、これは「主力の本多、林の両ハーフがけがで欠場していたため」(松下璋彦監督)で、本来の力はもっと上。優勝候補の一角・岩手(沼宮内高単独)と今月初めに行った練習試合では4-2、1-0と二戦とも敗れはしたものの「春先に比べ試合内容は充実」(同監督)と順調な仕上がりをみせている。初戦は阿南工単独の徳島だが、戦力的に見てまず初戦突破は硬く、二回戦の広島を破ってベスト4入りが当面の目標。インタハイベスト4の広島・山陽学園だけに決して楽な相手ではないが、強豪相手の実戦経験を生かし。1、2点に失点を抑えれば、勝機は十分にあるだろう。
成年男子と少年女子は一回戦不戦勝。「戦わずしてベスト8」だ。ベスト4入りできるか注目されるところだが、予想される対戦相手は成男が全日本実業団で優勝した広島(マツダオート)、少女がインタハイ四連覇の岐阜(岐阜女子商)だけに、かなりきつい。が、成男はRBに酒井(沼田高教)、LBに山中(西武化学工業)、RIに南(同)を補強して、戦力は確実にアップ。少女も「ひと泡ふかせよう」と燃えており、接戦に持ち込めれば―と監督人。
成年女子は、二回戦が全日本社会人5位の日本グラクソを核とした栃木のため、初戦の北海道戦に照準を合わせ、ベスト8入りをねらう。
天皇杯得点順位で5位、皇后杯得点順位で8位を目標に揚げている。