〔読売新聞R06(2024).7.20〕ただいま青春中 県内唯一ホッケー少年団

だただいま青春中  県内唯一ホッケー少年団

 スティックを使ってボールを操り、パスをつなぐ。山々に囲まれたみなかみ町月夜野の練習場にボールを打つ乾いた音が響き、子どもたちがコートを駆け回る。
 県内で唯一、「フィールドホッケー」を行うスポーツ少年団。1983年の「あかぎ国体」で月夜野がホッケーの会場となったことから、この地域で盛んになった。
 現在は、小学1~6年の男女23人が所属。毎週土曜の午前中に集まって約2時間練習し、月1度ほどのペースで同町立みなかみ中学校や利根商業高校のホッケー部などとも合同で練習を行っている。
 小学生の試合は、ゴールキーパーを含め1チーム6人で戦う。試合展開はスピーディーだ。昨年9月から競技を始めた小学6年の高橋陽向さん(12)「試合でシュートを決めたときが一番楽しくてうれしい。もっと上手になって、チームの役に立ちたい」と笑顔を見せた。
 競技人口が少なく、県内で同年代の子どもたちと練習試合を組むのが難しい。同少年団では道具の貸し出しも行っており、代表指導者の星雄治さん(55)は「まずは気軽に体験してもらいたい」と呼びかけている。

読売新聞 令和6年(2024年)7月20日
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